2021.06.14
水戸本部に行くと、稽古前に子供達とボール遊びをやるのが私の恒例だ。
不謹慎かとは思うかもしれないが、これは師範がいた時からの恒例行事なのだ。
以前現役時代の頃、指導を少しずつ任されるようになったため、私は師範の稽古を勉強したいと少年部稽古に参加した。
一般部とは違い、子供たちの元気なワチャワチャした雰囲気が漂う。
すると師範が「お~笹沼いいとこに来た、投げてくれ」「はっ?」
私は戸惑いながらもビニールボールを投げつけ、子供たちのバッティングピッチャーを務めた。
狭い道場の中、ボールがあちこち飛びまくる。
こんなんでいいの?と当時お堅いイメージがあった私は驚いた。
しかし師範からこう言われた。
寂しい子たちが多いんだよ。空手ばかりではなく、こんなこともしてあげないとな。
と言われたのを今も忘れない。
そう今の小学生や中学生は習い事もしてるとへたな大人よりハードスケジュールだ。
そして片親の子もいる。
片親でなくても核家族時代の現代は、一人っ子だと親御さんも忙しいため、一人で過ごすことも多い。
かく言う私もそうだった。
一人っ子の上、水商売をしていた両親は私に構ってくれる暇もなく、よく一人で工夫しながら遊んだのを思い出す。
小学生の頃はよく親戚に預けられていたが、さすがに他人の家ではワガママを言えず、我慢してストレスを溜めていたな~。
道場に来て子供たちと接すると、色々な事情のある家庭があるのを耳にする。
短い時間だが、子供たちと空手以外でも触れ合う時間は大切だと私は思っている。
最初は溶け込めなかった子供も遊びだが一生懸命触れ合うと安心感からなのか信用してくれたからなのか、たいていの子は徐々に心を開いてくれる。
ここでは寂しさを払拭し、そして強い心を育んでもらいたい。
そんな下町道場があってもいいんではないかと・・・・・・・
でも稽古は厳しいよ!
だから一般部のみなさん、稽古前は勘弁してね。
さて稽古です。
審査も近いため基本に徹した稽古重視です。
ひとつ慣れない移動稽古を発見。
前屈立ちから外受け→上段逆受け→騎馬立ちになって順突き。
えっ?何気に私は戸惑ってしまいました。
そうか平安その2の動きか。
何気に間違えてました。
まだまだ修行が足りませんな・・・・・・・
次は型の稽古。
私は茶帯担当。
突きの型 撃砕大 撃砕小を。
ここでも一か所、間違えちゃった。
ごめんなさい・・・・・・・
後半は約束組手。
後屈立ちからの約束3本組手と1本組手。
私はあぶれて撮影係。
みないい顔してやってました。
菅井先生の指導に熱が入る。
隣の二人はなんかくれって言ってるようだ(笑)
背刀受けの指導です~
数か所、道場を見学しに行ったことあるが、同じ極真の稽古でも指導者の個性がでる。
数年前までは菅井もブランクがあり、指導員として一緒に悩んでたっけ。
今では頼もしくもある。
ようやく菅井の指導の型が出来てきたようだ。
一言で言うなれば古館先輩が情熱的な指導。
菅井は誠実なる指導を感じた。
そういえば斎藤が久しぶりに稽古にきた。
なぜか嬉しかった。
こいつも俺を支えてくれた一人だ。
俺が?育てた?黒帯の一人だ(と思うんだけど・・・・・)
自主練は二人でミット打ちした。
スタミナは稽古不足のため、いまいちだったが得意の右の突きは重く走っていた。
斎藤には菅井の参謀になってもらいたい。
早く戻ってこい!
3,4年前か?もっと前か?
菅井がやれなくなり県大会のルール説明の反則技を斎藤に急遽やってもらった。
可愛い後輩だ。
もうお互いオヤジだけど・・・・・・