2023.11.15
指導をしているとこの選手には、こういう稽古やこういうトレーニングが足りないのではと考える。
また良い稽古(トレーニング)とは何なんだろうか?
無駄な稽古(トレーニング)になってはないだろうか?
もう自分が試合をすることはまずないだろう。
だが自分のことなら失敗しても構わないが、道場生だと考えてしまう。
実に常に悩むテーマだ。
空手の稽古も学校の授業のようにみなで同じに稽古をする。
同じ稽古なのに差が出るのはなぜか?
当然、キャリア、年齢、性別などにもよる。
遺伝や環境も大いにあるだろう。
しかし一番大事ことは個人の取り組み方、考え方や意識の違いが大いに関係するのではないか。
正直、残念ながら万人に当てはまる稽古法などありえない。
その人の運動の経験や健康状態、そしていかなる目標を掲げているのか。
指導者がそんなところを考慮しなければ向上はありえない。
特に子供などは楽しいと夢中になれるようだ。
結局のところ効果的な良い稽古とは、個人に合った稽古法なのではないだろうか。
そして指導者も個人が長く続けていける環境作りがもっとも大切なのではと思う。
決まったカリキュラムですべてのものを同じレベルに引き上げるのは至極難しい。
そこが昨今の学校教育などにもひずみが生まれているように思えて仕方がない。
何も今までの稽古法が悪いと言っているわけではない。
ただそこにプラスαがなければ、万人に習ってもらえるようなものにはなれないのではないか。
そんな気が歳を重ね、年々強くなっている。
今の時代は昔と違い、ただ教えているだけでは身につかない。
センスのあるなしで差がつくだけだ。
せっかく何かの縁で極真に辿り着き、私と出会った。
人生にも反映できるようなことを身に着けてもらいたい。
まあ無駄も大事な時期もあるが・・・・・・・