2024.05.02
【構えの重要性】
よく構えろ構えろて言われるが、どういうこと?
て、みな思っているのではないか?
私も若い頃よく言われていた記憶がある。
いやないか、たまに言われてた程度か、忘れた・・・・・
以前、世界大会前師範に言われていた。
俺があまりにも直らなくて、師範何も言わなくなっちゃったっけ(笑)
そんな構えのことより、ただひたすら稽古してたことしか記憶にない。
そんな細かなこと考えてるより、やれよみたいな風潮が道場にはあった。
では実際構えるとはどういうことなのだろうか。
そして構えの重要性とはなんだろうか?
自分は野球を7年間やってた。
父は部類の野球好きで、リトルリーグに半強制的に入れさせられた。
やるからには途中で辞めるのはなしだからなと言われたが、何も意味の分からないまま「うん」とは言ってはみたものの、私にとっては地獄の週末の始まりでもあった。
父は勝手に私と約束事を交わし、さぞかし私から野球をやらしてくれと懇願してきたかのような言いぶりだった。
まあおかげで運動神経が人並みにはなれたが・・・・・・・(笑)
どんなスポーツでも、構えは非常に重要視されるところではないだろうか。
例えば野球だとバッティングの構えや守備の構え。
父はリトルリーグのコーチもやっていたこともあり、バッティングの構えについては特にうるさかった。
何がうるさいかって、私の打撃のセンスのなさすぎることだだ。
打率を計算したら1割ぐらいだったのでは(笑)
それぐらい打てなかったのだ。
私がいつもバッターボックスに立つと、性格悪い父兄がいた。
「あ~ぁ笹沼じゃ終わったな」と嫌味を言われるぐらいだ。
ちなみにそのお父兄さんは佐藤さんと言い顔も今だ忘れてない。(名前出しても分からんやろ)
ゴリラみたいな顔で見るからに性格が悪そうだった。
いつも色々な人にも嫌味ばかり言ってたな~
その息子さんは私の一個下だったが、野球も上手でお父さんに似ず性格も良い好青年でした。
そこでおまえは構えが悪いから打てないんだと父に色々難癖つけられた。
当時のプロ野球選手は原辰徳、篠塚敏夫、掛布雅之など・・・・・・
まあそんなすごい人たちお手本にしても出来るわけでもなく、色々試しましたが実力は上がらず・・・・・・
その時に感じていた違和感は「外見ばっかりやん」という感じでした。
当時の基本のバッティングの主流は両脇を身体にしっかりくっつける脇を締めろという構えの感じでした。
でもこうして見ると色々な構えの方がいらっしゃいます。
では空手に対しての構えの重要性とは。
私は構えは非常に重要だと考える。
なぜなら私的には攻撃や防御などの戦いの準備のスイッチ的な重要な役割を果たしているからだ。
相手のスタイルや攻撃をどう組み立てるか、防御を優先するかで若干構えを微妙に変えている。
まず初心者や色帯は組手慣れてないこともあって、構え方が分からない。
いや分からないというか構えが定まっていないというか、何のために構えてるのすらわかっていないようだ。
バッティングのように球を打つだけの構えならまだしも、空手の構え攻撃や防御に対応できる構えでなくてはいけない。(決して野球を軽んじている意味ではないですよ)
野球も守備と攻撃が同時でやるようなら、また構えは違ったものになるだろうから。(どんな構えや(笑))
私は少年部や一般部でもまだしっかり構えが出来ていないものは、基本通りの構えを推奨している。
そこで重心や軸の体の使い方や感覚を学んでもらっている。
そういう意味では空手の基本は意味を理解し意識を高めながら行うとかなり効果的ではないかと思う。
まずは自分の組手スタイルにあった構えが理解修得するまでは、基本的な構えを身につけるの大事だと思う。
構える時の指標は、決して外見ではなく本人のいい感じに動けそうだという感覚が一番重要だ。
我々指導者はその感覚を引き出せているかどうかに着目してアドバイスを心掛けなくてはならない。
最終的には自分が自然に適応できるような形、すなわちきちんと自分の構えが理解できれば、どんな構えでもいいのではないかと思う。
結局私のバッティング技術は向上することはなかった。
ただ素振りだけが上達した(笑)
俗に言う素振りだけを見ればすごい打てそうだと・・・・・・
空手も基本だけ上手になると強くなってると思っている道場生がいるが、実戦は野球も空手も形だけで発揮できるほど甘くはない。