2024.07.17
【フェイントのない世界】
格闘家と陸上選手とコピーライターとの対談の中で【フェイクとフェイント】という面白い題材な話が出てきた。
ん?フェイクとフェイントって似たような感じな意味に感じるが微妙に違うよな~
フェイク (fake)
一般的な意味:
にせもの、模造品、まやかし
ジャズでの即興演奏
スポーツで、特定の動作をするふりをすること
スポーツにおける意味:
動作を偽装し、相手を惑わせる行為全般を指すことが多いです。
例えば、パスをするふりをしてシュートする、ドリブルで方向転換するふりをするなど。
フェイント (feint)
一般的な意味:
陽動、牽制、引きつけること
スポーツにおける意味:
フェイクの一種ですが、特に攻撃的な意図を伴う動作を指すことが多いです。
相手をある方向に誘導し、隙を作って攻撃に繋げるための動作です。
こうして見ると少しニュアンスの違いがわかります。
「フェイク」と「フェイント」は、どちらも相手を欺くための動作を指す言葉として、スポーツの世界ならよく耳にする言葉だ。
このフェイクとフェイント、正直私は言葉の使い分けはしてませんでした。
というかそこまで深くは考えたこともなかったです。
でもこの二つ、何気によく使ってました。
現役当時技が少ない私は、この二つを使うことによって相手を揺さぶったり技へ繋ぐバリエーションを増やしていました。
実際、相手がひかかってるかはわかりませんでしたが(笑)
受けが主体の組手だった私は【後の先】的な技で相手を揺さぶりました。
特に若い選手や経験の浅い選手はみな鼻息が荒く、自分本位な攻撃型の組手の選手が多かったので、技を先に出させて、崩しては有効打を入れるという感じがパターンでした。
耐久力には自信がありましたが、スタミナに不安があった私は逆にそういう穴場を見つけて強味に変換していました。(アンフェアアドバンテージか・・・・・)
肩で突きを撃つぞと見せかけて、蹴るとか・・・・・・・・
今、よく使ってるのは突いた手を構えに戻さず、寸勁っぽくまた同じ手で突くとか・・・・・・
蹴りを打つモーションをわざと大きく見せ、蹴らずに逆の手で突くとか・・・・・・
駆け引きをしている展開においてはかなりの武器になりました。
上手な人になるほど効果は抜群です。
基本に忠実な堅実な組手をする人ならなおいいです。
性格が素直な方は私の餌食でした(笑)
かからない人は初心者や意識の低い方です。
まあそういう人には使う必要もありませんが。
とにかくこの二つを使い分けると組手はもちろんスポーツにも確実なる武器としてプラスアルファになることは間違いないです。
ところで元陸上選手の方は「人生でフェイントをかけたことはなかった」と私と真逆なことを語っていました。
確かに考えてみると陸上という競技自体、フェイントをかける場所がないのです。
人の心理を読むとか先手を打つとか、そういう感覚がない。
相手とよりタイムを計って争う競技ということなのだからでしょう。
だからフェイントなど関係ない。
まさに自分との闘い。
相手を翻弄しないという点では、なんと正々堂々とした競技なのでしょうか。
陸上競技をしている人はみな性格良さそう・・・・・・・
そうか、だから俺は走ることが好きじゃなかったんだな。
だって相手を利用出来ないんだもんな~(笑)