2024.10.02
【悪いクセと間違った動作】
3年ぐらい経つと大抵の人は悪いクセと間違った動作、すなわち自己流が出てきてしまいます。
それはなぜかというとある程度流れを理解してきたという驕りからくるのだと思います。
そうすると自分はもう出来ていると勘違いしがちになる。
悪いクセと間違った動作はイコールで、どちらも互いにひっぱりあってると思います。
目的が違った方向に行っている、そう代償動作的に感じます。
30年やっている私もあるあるです。
長くやればやるほど、そういった慢心から自己流の悪いクセが出て間違った動作になりがちです。
道場の指導者という立場だと、たとえ間違っていたとしても誰も何も言ってくれません。
自分自身のチェックは自身でやらなければなりません。
特に我々指導者は、常に自分の動きを客観的に見つめ直すことで、道場生たちにも良い還元を与えることに繋がるここと思います。
悪いクセと間違った動作を放置して一番怖いのが、そのためにケガをすることです。
腰痛や膝痛など関節を痛めるようなケガは、クセや間違った動作によって誘発されるものが多いと考えられます。
個人差はあると思いますが成長により強くなったり、部分的に先天的に強かったりと一時の成長や才能などに頼ってしまい、自分が強くなったという錯覚からそのまま放置してしまうと、いずれ自分の体にその大きなツケが回ってきてしまいます。
当然、形を覚えるためあえて一時放置するときもあります。
なのでワザと放置しておく時期と修正する時期を道場生によって見極めることが大事だと感じています。
そして1つのクセや動作を直すのには時間がかかることを覚悟しておかなければなりません。
そう、直すのには相当な時間がかかることを指導者も道場生も互いに頭に入れておかなくてはならない。
個人差もあるが、身についてしまった1つの悪いクセや動作を直すのには約3ヶ月はかかるそうだ。
しかも時間が経過するにつれて、元に戻る可能性があるため継続して修正の稽古をする必要があります。
一度身につけてしまった悪いクセや間違った動作を直すのは、それだけ大変な時間と労力がかかるということなのです。
まずは簡単に直らないことを理解することが大事です。
長い時間かかったとしても諦めず、クセが直った時の結果をイメージしながら取り組みましょう。
クセを直す時にありがちなのが、間違った認識で分かったと思い込みまた自分流になってしまっていることです。
せっかくクセを直すのに取り組んでいるのに、また同じ自分流の作業を繰り返していることです。
自分流になった瞬間、それは新しいクセがつく始まりでもあるのです。
まず教わったことは、素直に取り組み言われた通りそのまま行うようにしましょう。
そしてしっかり身につくまでは指導者にチェックしてもらい、繰り返し正しいフォームを行うことです。
なぜ悪いクセと間違った動作を直す必要があるのか?
なぜ教わった通りにやると直るのか?
という理由を我々指導者は明確にしなければなりません。
そうすれば本人も先にある良い結果が見えてくれば、素直に受け入れやすくなるからです。
クセを直している時になかなか思うような結果が出てこないからといって、やめてしまうと結局いつも通りの悪い状態に戻ってしまいます。
そんな時、違うやり方を試してみるのも大事です。
本やネット、教わる人を変えてみたりと方法はいろいろあります。
取り組み方は色々とありますが、子供やあまりキャリアの少ない方は、やはり指導者からしっかり学び、検証してもらい、そして自宅に持ち帰り反復し、再び見てもらう。
【まとめ】
・まず教わったことは、素直に取り組み言われた通りそのまま行うようにしましょう。
・しっかり身につくまでは指導者にチェックしてもらい、繰り返し正しいフォームを行いましょう。
・悪いクセや間違った動作は、パフォーマンスの低下やケガの原因となる可能性があると認識しましょう。
・悪いクセを直すには、正しい基本の動きを繰り返して細かい筋肉を意識することが大切だということを理解しましょう。
・回数や時間に捉われず、丁寧にゆっくりでいいので毎日短時間でいいので継続することをこころがけましょう。
・諦めず己を信じましょう。
最後に一度立止まってみるということが大事だと思います。