2021.07.30
やっとこの日がきた。
道場に行くとそんな表情が受審したものたちから感じた。
待ちに待った帯伝達式だ。(ていうか伝達式ていうんだ~初めて知った・・・・・勉強になります)
まーみな昇級したのは事前にはわかっていた。
本来ならすぐ渡せたのだが、責任者の菅井が諸事情によりしばらく道場に来れなかった。
そのため事前にはラインで報告はしていたのだ。
コロナがなければとっくに帯が上がってたのではと思う子がほとんどだ。
一年近く遅れはしたが、その分時間をかけただけ技量も上がったことだろう。
当然のごとく、みな予想通りの結果を残してくれた。
特にワタルは白帯から、なんと青帯を通りこして黄帯になってしまったのだ。
彼は他の白帯の子たちよりも経験があった。
こちらに引っ越す前、ある流派の空手道場に所属していたらしい。
そこは組手中心の稽古、すなわち大会を目指した稽古が多かったみたいだ。
ミット打ちなどを見ると、さすが他の子を圧倒していた。
しかし基本はというと、対して褒めるほどではなかった。
どんな稽古をしていたかは、見ればある程度分かる。
ワタルも前の道場との稽古の違いを理解してきたのだろうか。
基本は組手のためだ。
そして空手は戦いに強くなるためのものだ。
基本だけ上手くても、それが組手や戦いに生かせなければ、なんのための基本だろうか。
しかし基本の大事さも長年やっていると、なんとなくだが理解し始める。
いや考え始めた、研究し始めたと言ったほうが正しいか。
指導者になるとなおさらだ。
適当なことなど教えられない。
だから道場生には言葉と動作で理解を深めてあげたい。
ワタルは素直な子だ。
いや逆におとなしすぎる一面があった。
しかしこと空手になるとスイッチが入る。
人が変わったように集中力が高まっているのがわかる。
何を言っても素直に受け止めてくれた。
私たちが正しい指針を間違えなければ、素直な子は確実に伸びる。
だから結果にも繋がったのだろう。
ぜひ彼には彼にあった舞台を用意してあげたい。
そして水戸道場の少年部の先頭を走り、みなを引っ張って行ってもらいたい。
ワタルを菅井と私同様に正当な高評価してくれた審査員の先輩方にも感謝だ。
白田 秀昭 緑帯3級昇級
渡邉 宏子 緑帯3級昇級
鈴木 なつき 緑帯3級昇級
原 寛幸 黄帯5級昇級
浅野 悠茉 黄帯5級昇級
村田 航 黄帯6級昇級
渡邉 彩花 青帯7級昇級
渡邉 篤人 青帯7級昇級
大津 伊織 青帯7級昇級
浅野 花歩 青帯7級昇級
大鹿 すず 青帯7級昇級
スマホでも撮っていたので、軽く編集しました。
無事、帯を全員に渡し終わった。
ただ水戸本部も平穏に終了したわけではない。
保留になった茶帯二人いた。
受審する前から不安視はしていた。
やはり結果は予想通りだった。
原因は分かっている。
当の本人たちも分かっているはずだ。
あえて二人には苦言を言った。
極真の黒帯を取るということは、色帯を取るのと訳が違うんだと。
先輩方が作った極真の伝統を甘く見てほしくなかった。
若い二人だ、これからの二人の奮起に期待したい。
帯伝達式が終わり、稽古後に思わぬサプライズが・・・・・・・
なんと黒帯の先生に感謝を述べたいと道場生と子供たちや父兄がプレゼントまで準備してくれていた。
じつはこの日にやるとは思わなかったが、私は少し前に渡邉さんと浅野さんから水戸に来るのかどうか探りを入れられていた。
おそらく私は仕事柄や水戸の人間ではないので、同じ日にやれる可能性が薄いと思ったのだろう。
私はこんな風にやると思わなかったので、丁重にお断りしていた。
そんな改まって挨拶されることなどやっていない。
これが私のあたりまえな責務だと思っていたからだ。
俺はいい、後輩たちにやってあげてくれと。
逆に私が感謝しているぐらいだった。
前にも述べたが、今があるのはみなのおかげなのだ。
前はなにか燃えられずに、ただなんとなく指導していた日々だった。
子供たちと触れ合っているうちに、なにかが変わってきた。
あんなに子供の指導が苦手だったのに・・・・・・
子供たちの型大会やレクリエーションの撮影をしているうちに癒されている自分に気づいた。
これが俺の空手人生の最後の仕事なのかと、そう思い始めた。
あと出来ても10年、15年ぐらいだろう。
それならその残りの人生を空手を通した人間育成をしてみようと。
私は寄せ書きを貰った時点でもう限界だった。
だが隣の後輩たちを見ると終始笑顔なので泣くに泣けなかった。
なつきには平然としてたね、と言われた。
そんな風に見られても仕方がない。
みんな感謝を述べているのに俺は仏頂面してたもんな~
失礼なことをしてしまった。
ありがとうございました。
今度は私がサプライズしてあげたい。
ひとつ気になることが・・・・・
菅井さんは新しく再入門した中野さんを見て、終始鼻の下を伸ばしていました。
稽古の最後にはみんなに喝をいれてたのに。
責任者たるものが、そんなんでいいのかヽ(*`Д´)ノ
中野さんの入門で女子部も充実したきた。
これで水戸本部女子?の重鎮ゴッド姉ちゃんこと藤林先輩が戻ってきたら完璧だ。
水戸本部女子部のみなさん、ぜひ菅井責任者に気合を入れるために、稽古で練り上げた金的蹴りをお見舞いしていただきたい(笑)
私は菅井さんには悪いが、女子部を分け隔てなく指導したい(笑)
ちょっと~冗談だよ~