2023.02.15
以前、才能について書いたが、やはりそういうものに恵まれていない私は歳を重ねたのもあり、今後空手を少しでも長く続けていくためにはどうすればいいかと常々考えている。
若い頃は極真空手の競技性をみるとパワーが重要視されているような感が私には映っていた。
器用でない私は当時ライバル?だった若い人達に対抗するには、テクニックやスピードが劣るため耐久性とパワーを上げることに特化することにした。
空手の稽古以外はランニングとウエイト。
とにかく出来る限りこなした。
そしてたくさん食べて、体を大きくすることに専念した。
そして現役時最高95㎏ぐらいはいったか・・・・・・・
そんな自分なりに考えながら出した稽古法で少しは結果を残せるようになってきた。
しかし調子にのった私は、これでもかぐらいに体を大きくしようと躍起になった。
そして限界を迎えることに直面する。
世界大会前の前哨戦的な中国大会に出場することになった。
外人対策として体重アップした体を試す絶好の機会となる大会になる予定だった。
でも一回戦でしかも自分より一回りも小さい相手に再延長の末、体重判定であっさり負けた。
明らかに調整失敗だった。
急激な体重増加でのスタミナ切れは一目瞭然だった。
技の切れはなく、ただ押すだけの突き、パワーに任せた蹴りで一気にスタミナが落ちグダグダの組手。
師範にはおまえの勝ちだったけどなと言われたが、どう見ても格下相手にしかも体重が20㎏近くも下の相手に仕留めきれなかった自分に情けなさだけが残った一戦だった。
そう体はでかくなったが、ただの動けないデブになっただけだった・・・・・・・
中国まで何しに行ったのか。
優勝すると意気込んでいたため、たくさん買った栄養補給のウイダーゼリーもただのおやつになってしまった。
なかばいじけながらチューチューすすっていると、ある中国人がウイダーゼリーが珍しいのかじっと私を眺めていた。
こんなに飲めないし、全部あげたら喜んで持って行ってくれた。
当時はまだ中国にはウイダーゼリーはなかったのだろうか?
そういえばアイシングするために氷を買おうとしたらコンビニが見当たらなく、不便を感じた記憶がある。
挙句の果てに30歳過ぎてからは痛風にもなった。
今、思うとただ欲望に任せて暴飲暴食を繰り返していた。
稽古から帰ってくると、どんぶり飯2杯に缶ビール500ml2本を毎回平らげていた。
当然の結果だった。
もうムチャも効かない年齢にだんだんなってきていたのだ。
現役を引退してからは、体重を落とし若さに預けたからだの使い方を見直した。
現在は年齢との闘いもあり、より一層自分の体には気を使っている。
若い頃は痛くなかったことも痛くなりそれ相応の年齢になってきたということだ(笑)
しかしこれに抗うにはトレーニング方法や稽古法を変えなくてはならないと今は痛感している。
こういう大事の手前の病気や敗北が私にとって、考える機会を与えてくれたのだ。
今はパワーより自分の体にあった稽古法を模索している。
さて稽古です。
最近はお互い向き合わせて基本やらせてます。
速かったと思う人~?どっちも挙げてるし(笑)
息吹のやり方、教えました~コラコラ、ナギザ、おまえはベジータか(笑)
は~い、ツカサに恒例のゲンコで~す。
四方突き。これ、けっこういいです。
白帯だってコツを掴めば上手に蹴れます。
スパーリング。
カオル初スパーリング。
テルマ初スパーリング。
居残りミット。