2023.06.21
人間は年齢を重ねるとあらゆる機能が低下していく。
そう俗にいう老化だ。
それは生物として考えると致し方ないことだ。
今後、ますます高齢化社会を迎えている日本では、平均寿命は約80歳に達し、運動器の障害によって、日常生活に支援や介護が必要となる方が増加していくと言われている。
しかし運動機能の低下は必然的なものではなく、適切な運動や栄養摂取、医学的な治療などで予防や改善が可能のようだ。
そして運動機能を維持するためには、筋力トレーニングや有酸素運動などを日常的に行うことが効果的であり、筋肉量を増やすためには、タンパク質やビタミンDなどの栄養素を十分に摂取することも重要になってくる。
我々中年空手家(選手)にとっても深刻だ。
つい先日まで高校生あたりをあしらってたと思ったら、いきなり若者は強くなっている。
悔しいが、若者と中年では成長が反比例だ。
しかし鍛錬によっては、その低下を遅らせる事は可能なのでは。
私が考える要素としては
・心肺機能(スタミナ)
・瞬発力(機動力)
・筋力(パワー、打たれ強さ)
・精神力(根性、冷静さ、判断力、勇気)
・技術(テクニック)
これらを鍛えなければならない。
この中で一番、若者に対抗できなくなるのは瞬発力ではないだろうか?
瞬発力だけは衰えが顕著に出るのを体験している。
私も30半ばにはかなり落ちたと感じた。
一般的には40代50代は鍛えてなければ、もうすでに運動することすらも億劫な人は多いのではないだろうか?
しかし我々武道家は毎日といっていいほど稽古、鍛錬はしている。(はずだ)
鍛え方によっては極端な向上は若い時ほどないにしろ、たとえ加齢による低下はあったとしても緩やかに抑えることが出来ると考えられる。
スポーツ医学や栄養学の進歩に伴い、40歳を超えて活躍するトップアスリートは珍しくなくなっている。
今の選手事情はどこも若者が減っている傾向がある。
特に空手界にはプロという制度はないに等しい。
一番乗っている20代から30代前半に空手だけに時間を割くというのは、アマチュアだけにかなり難しいだろう。
まあ選手事情はどうであれ、若者は特に男子は稽古すれば勝手にある程度までは強くなる。
とにかく限界突破すればいずれ強くはなることは確かだ。
子供も成長盛んな時期だ。
成長速度はバラバラであれ、こちらも続けていればいずれ強くなる。
しかし我々中年はそうはいかない。
なにせ老化しているのだから。
せめてもの抵抗したいのは、当たり前だ。
だから色々と研究して、何でも試している。
特に私は中年と女性の空手家には頑張ってほしいと願っている。
活躍する場も昔と違い、かなり多くなってきている。
何かと歳だからとか女は無理だとか昔から言われてきたが、そういう偏見の人は今でもいる。
確かにそうかもしれない。
しかし他道場の中年の方や女性を見ると、まだまだ伸びしろは十分にあると感じる。
そこを空手以外の稽古方法をプラスすることで、よりよく進化出来るのではないかと考える。
そんな研究をしながら、少しでも伸び悩んでる空手家に光を当ててやりたい。
まだ模索中だが・・・・・・・・・
私もケガに悩まされつつ、なんとか頑張っている。
これも仲間や後輩たちのおかげだ。
我々中年空手家も加齢のせいにせず、現代の進歩や知識に目を向け、達人と言われる方への領域に踏み込んでみたいものだ。
組手が出来なくなったら、私は帯を置きたいと思っている。
その日が来るまでは、チャレンジしていきたい。
紺野です。
先日は,メッセージに書かせていただいたような理由でお休みをいただきました。
ケガさえしなければ自分もまた,この動画の場面にいられたであろうことを思うと,「無理は厳禁,やれる範囲で慎重に身体を動かすこと。『66歳』の年齢を自覚すること」の大切さに改めて気づかされたように感じます。
もし名前を間違っていたら「ゴメンナサイ」と先にお詫びをしたうえで,ユウマ君,コウセイ君,ナギサ君,レオ君の組手を拝見しました。
脛サポ拳サポなしで対峙する状況は,かなりプレッシャーがあったと思いますが,現状(青帯・黄帯)で,みんなすでに個々の闘い方のスタイルができあがりつつあることに驚かされました(その点はエンドウさんも同様に凄いと思います)。
またいつか,皆さんと一緒に稽古できる日を楽しみに,療養・リハビリに専念したいと思います。
稽古の見学には行かせていただきますので,今後ともよろしくお願します。
紺野 拝
追伸 シオタさん,相変わらず威圧感がすっごいですね。