2021.04.09
優矢となつきが小学校を今年卒業ということで、去年あたりから菅井責任者と企画を練っていた。

この二人には少年部のリーダーとして子供たちを引っ張ってもらったこともあり、感謝をこめて何かしてあげようよということから構想が始まった。

私が始め提案すると、菅井責任者も同じことを考えていたようだった。

最初はコロナ禍もあったので、普段の稽古の中でご挨拶程度でプレゼントだけあげようとか。

せっかくだからイベントにしようよとか。

でもイベントにすると、みな集めたりとそれなりの準備が必要だ。

せっかく父兄さんを呼んでもそれなりのものにしないと、申し訳ないし・・・・・

楽観的な私は、準備だけしといてさ~状況見てやれそうならやろうよと。

どうせやるならさー極真らしく連続組手か~

それなら少年部は組手にあまり慣れてないからさ~ 組手の稽古も多くしていこうよと。

 

 

菅井責任者がある先輩に少年部の組手稽古はどうなのか聞いてみた時があった。

極真は組手で強くなるのが目的なんだから、白帯からレベルを見ながら基礎を積み上げてるよと言われた。

確かに他道場や世間の他の空手道場での少年部は組手に慣れている感がある。

いや慣れているどころか大人顔負けの組手をするものなどざらだ。

水戸道場でもやってみたいという子がいた。

なつきだ。

私たちも少し過保護感があったのか、考え直す時期だなと思い始めていた頃だった。

安全面を考慮しながら、やっていこうよと菅井責任者と同じ意見でまとまった。

組手には一般の基本稽古とは別に組手の基本がある。

正式な稽古体系などの決まりはないが、自己流だが私も長い経験上それなりに熟知しているつもりだ。

資格をとってもその知識や技術を使いこなし経験を積まなければ、質は上がらないし信頼も得られない。。

空手も黒帯を取って基本の形だけ上手く出来ても強くはなれない。

空手本来の強さを引き出すにはは基本を応用し、現代格闘技などのトレーニングなどを組み合わせなければ、

無理だろう。

じゃあ一般稽古が意味ないのではと突っ込まれそうだが、いずれ考察するとして今回は割愛したい。

 

 

そんなこんなであっという間にその日がやってきた。

冒頭の4月9日と書いてあるが、本当は3月26日の予定だった。

しかしハプニングが発生し、4月に延期になってしまったのだ。

この話も後日だす予定のムービーとタイトルをご覧になっていただければ、ある程度推測はできると思う。

こちらが以前だした煽り動画。

二人は菅井責任者ともう一度面談し意思を確認した上で、みなに3人であいさつをしてもう一度、10人組手にチャレンジとなった。

当時、私との話では5人ぐらいでいいのではという話にもなっていたが、本番は10人でいくと彼なりの決意と彼らにぜひ達成させたいという思い、そしてそれぐらいは必ず出来るという信頼があったのだろうと思う。

普段、私にはあまり無駄に意見を言わない彼なりの決意表明だったのだろう。

また私の過保護を吹き飛ばす力強い発言だった。

私は何も言うまいと思った。

そして見事完遂した。

そう決して10人組手など今まで極真の先人たちからすると、たいしたことではないのだ。

しかし、やったことない人間からすれば恐怖だ。しかも子供だ。

これはやった人間しかわからない。

疲れていない十人が代る代る向かってくるのだ。

いくらルールがあっても怖いものだ。

もし本気で十人がかかって来たら、勝てる人間など世の中で数えるくらいの特別な人だけだろう。

その恐怖に挑んだのだ。

結果も大事だが、そのチャレンジ精神が彼らはひとつ上の段階に引き上がったのではないだろうか。

終わったあと菅井責任者、道場生のみなも挑戦者の彼らと共に安堵しているように見えた。

そして今回なにより驚いたのが、後輩の子供たちが身を乗り出し、こぞって声張り上げていたことだ。

小さな体で何かを感じ取ったのではないだろうか。

これには菅井責任者と私は身震いせずにはいられなかった。

結果的に彼らのためにやったイベントが、自分たちのためにやったかのような錯覚を覚えた。

感動しちまった・・・・・・・ちくしょ~やられた・・・・・・

最近、年のせいか涙もろい。

動画編集しながら、涙がこぼれる。

何自分で編集しながら、自分の作品に感動してんだよ・・・・・(笑)

ちなみにエンディングが先にできちまった。

そろそろ公開しないと・・・・・・・ 

来年は予定では3人控えている。

なかには選手経験のある男子高校性がいる。

ちと楽しみだ。

菅井責任者に定番にしようと言ってみよう・・・・・・・