2023.04.26
それが本気か?
たびたび選手クラスには問いかけたくなる。
子供だからといって、そこは譲れない。
ある道場は強化稽古に参加しなければ、試合には出られないという方針を聞いた。
私は本人がやりたいと言うのであれば、審査でも試合でも出たらいいのにと思っていた。
しかし、それは子供にとっては良くないことだとも分かってきた。
大人はある程度個人に任せてあるが、子供はこちらで判断してます。
子供は自分自身がまだはっきり分かってないし物事を決められないと。
色々な意見を聞いて、私も子供たちとコミュニケーションをとりながらこの目で観察しました。
確かに貴重な意見だと思いました。
私の考えも徐々に時を追うごとに変化しました。
特に子供は集中力を維持するのが難しい。
そして自分で自分を律することがまず出来ない。
当たり前か、だから子供なのだ・・・・・
私の道場でも主体性を育てたい反面、まずは型にはめなければならないと考えます。
なぜならまだ子供は自分で判断が曖昧だからです。
もっとシンプルに言えば、あまり物事を考えてないのです。
道場での稽古は鍛錬の場です。
道場で出せないことは本番(審査や試合)では出ません。
声を出す。
思いっ切り突く、蹴る。
機敏に動く。
指示されたことに反応する。
たったこれだけなのです。
ようは一生懸命やる。
子供はまずここに尽きると思います。
どうしても習い事や大会などを目指すと、大人(親)や指導者が子供の気持ちを追い越してしまう場合があります。
ある話だと指導者を飛び越えて、親が指導まがいのことしているところもあるそうです。(素人です)
それで結果が出るかもしれません。
でもそれでいいのでしょうか?
私はそうは思いません。
大会や試合(本番)を体験し、結果を残すということは非常に大事だとは思います。
しかし私は指導者として子供を成長させながら安全も確保しなければなりません。
危険と思えばやらせませんし止めます。
普段の道場稽古でしか、その子の成長や技術レベルは分かりません。
そういった普段の姿勢、態度、技術を道場稽古で判断します。
私が望むのは子供の成長です。
結果も大事ですが、やはり成長、そこに尽きます。
結果に捕らわれず、試合までの過程を特に大事にしてもらいたいからです。
そして試合は言葉の通り、その稽古での成果を試す場なのです。
きれいごとに聞こえるかもしれませんが、それが私の桝田道場で培った精神だと捉えています。
齢50を過ぎて大会にチャレンジする方がいます。
ほぼ毎日稽古してます。
逆に私の方が心配して体、大丈夫?と聞いてもやりますとしか言いません。
この方は「今だ自分は強くなれると信じています、おかしいですか?」
いやいや全然、すげ~としか思えないです。
こんなバカを応援したいと思うバカがここにいますから。
私だって今だ成長したいと日々稽古してますもん。
それぐらい子供たちにも全身全霊をかけて稽古に臨んでもらいたい。
そうするためには私も子供に真剣に向き合い、そしてキツイ稽古、キツイ言葉を浴びせます。
試合は真剣勝負の場です。
稽古に全力出せない奴には立つ資格すらありません。
そうでなければ体が傷つくばかりか心まで傷ついてしまいます。
そういうツライ稽古を続けてこそ、その先に勝利はあると思います。
本気でやるなら耐えてくれ。
強い弱いじゃない。
気持ちを出せる、そんな本気で出来るヤツだけついてきてくれ!