2023.08.02
どうしても子供の比率が高いうちの道場は、子供中心の稽古内容になる。(遠藤さんには申し訳ない)
同じ内容でも大人と同じような指導の仕方や言葉の使い方では、なかなか伝わりにくい。
今日出来ても、来週出来ているかと思うとまた元に戻っている。
いや最悪なのは逆にもっとひどくさえなっている、なんで?
黄色帯ぐらいだと、2、3年近くのキャリアがある。
このあたりになると、今度は独自の悪いクセが付き始まるころだ。
特に空手は同じ稽古などの反復が多い。
準備運動から基本稽古まで、一貫して毎回同じだと言っても過言ではない。
いや同じだな。
ざっくりとした原因としては、同じことを繰り返していると、自分はもうこれぐらい出来ているという慢心に陥っているのだろう。
これは大人も同じことが言える。
それと子供は飽きか?
目まぐるしく脳が色々な情報を取り入れ、成長している段階だろう。
稽古で言ったポイントも、帰りにアイスクリームあたりを食べた途端に空手のことなど忘れていることだと思う。
まあそれも子供にとっては脳の活性化のひとつなんだろうね(笑)
正直、大人の私でさえ飽きもせずよく30年近くもやってきたもんだと思う(笑)
スポーツで悪いクセが付き始める理由は様々だ。
運動能力に関して劣等感を持っていたり、周りと比べられることがあると、子供は劣等感を覚える。
また、恐怖心や羞恥心、怒られることへのトラウマ、スマートフォンやゲームによる影響なども原因の一つとされている。
重要なことは、子供が運動することに喜びや努力する価値、なによりその種目の上達だ。
我々指導員は、それをうまくどうサポートするかが大切だと思う。
また子供自身が自分の体を理解し、自分自身で改善することができるように指導することも重要なのではないか。
どのような対処方法が最適かは、子供個々の状況やニーズ、そして性格に応じて判断している。
そして道場やスポーツクラブに通わせることには、様々なメリットがある。
例えば、子供がさまざまな運動を体験することができ、身体が強くなる 。
さらに得られる主な効果には、基礎体力の向上、運動不足の解消、心肺機能の向上、骨や筋肉の発達、心の成長などがある。
また集団生活でもあり、学校とは違った社会性が身につくことだ 。
思いっきり体を動かすと、運動不足やストレス解消にもなる。
そしてなによりスポーツは挑戦の連続だ。
スポーツを通して、子どもは挑戦する「積極性」や実行する「行動力」、挑戦が成功することにより「自信」を得ることができる。
積極性や行動力があり、自信にあふれた子どもは、ポジティブ思考になりやすく、自立した考えを早くに持てる。
これはスポーツに限らず、武道でも同じではないか。
小学生の段階では武道ばかりを強調せず、スポーツ的な感覚も大事ではないかと思う。
スポーツ以上武道未満といったとこか・・・・・・・
幸い迷った時は、学校の先生がうちの道場には二人も通ってくれてるので、意見をもらっている。
頼もしい味方だ。
何かとコンプライアンスとうるさい世の中だが、優しく接するだけが良いわけではない。
我々がやっていることはスポーツでもあるが、その前に武道だと私は思っている。
武道にはスポーツと異なる概念があり、勝敗に一喜一憂することなく、常に油断せずまっとうする気持ち、平常心を保つ心構え、相手に対する敬意といった点が重んじられるという特徴を持っている。
そこのところは、本質を見失わずに武道教育として子供たちの成長を見守っていきたい。