2024.08.28

【龍ヶ崎大会を観戦して】

先日、第13回龍ヶ崎ジュニア大会に例年同様、小美玉道場も参戦した。

ほぼ昨年同様、同じ選手の顔ぶれだ。

毎回撮影しているので、ある程度注目選手などは私の頭にインプットされてる。

連覇するのか、それとも次世代の選手が出てくるのか。

高学年から中学生は特に体の成長が伸び始める時期もあり、急成長する選手もいる楽しみな大会でもある。

これからという選手が試合の経験を積むのには、良いレベルの大会だ。

 

小美玉道場ではユウマ、コウセイとうちではベテランの二人が参戦。

この大会だと正直、私の見立てでは入賞すれば御の字かという感じだ。

ユウマは昨年、4位と入賞はしたが、今回からは中学生の部での参戦であったため、今のユウマの体格を考えるとちと厳しいかと予想していた。

コウセイに関しては、トーナメントを見渡す限り優勝は厳しいが入賞には手は届くかなという見解だった。

他の道場選手も毎回強化稽古で見ている。

どのレベルに位置しているかは、だいたい分かっている。

ほぼ他の階級の入賞者も順当に私の予想通りの展開だった。

 

ユウマは水戸のイオリと1回戦から身内同士の対戦になってしまった。

力でかなり劣るユウマは道場稽古では7:3ぐらいでイオリの方に分があった。

この大会のルールでは上段へ軽いヒットでも技ありを取れる感じのようだったので、距離を図りながら上を蹴れとユウマにはとりあえずの指示をした。

まだ経験の浅いユウマにはそれぐらいしか勝機を見出せず、そんなアドバイスしか今のところない。

パワーで勝るイオリは案の定、前に出て圧力をかけてきた。

のらりくらりと軽い突きで応戦しながら、上段を蹴るユウマ。

二人とも悪いクセを今だ調整できずに迎えた今大会。(イオリに関してはあいまいだが)

体格とパワーで勝っているのに仕留めきれないイオリ。

体格は一回り小さいながら上をとりあえず蹴れるがただ振り回しているだけのユウマ。

どちらも得意な技が対極なスタイルだが、仕上がり切れてない塩試合になった。

まあこうなるのも普段の稽古を見ていれば分かる。

感情を表に出し一生懸命に選手稽古はこなすイオリ。

気合はさほどだが淡々と稽古をこなし形だけは様にはなってきたユウマ。

二人とも同じキャリアだが、悪いところは今だ改善されていない。

二人の共通の欠点は土台がしっかりしていないということと、ところどころ抜いてしまうとこだ

普段の道場稽古を見ていれば一目瞭然だ。

基本をやったからとかやらないとか、そういう問題ではない。

ただ稽古にも顕著に表れているということだ。

厳しいようだが、これからは普段の稽古から見直しをしないと、上を目指すのは難しい。

幼いころから見てきた二人だが、ここは学年と修行年数のレベルから見たら他の選手より劣ってるのは否定できない。

今後は我々指導者とこの子たちとの正念場だ。

厳しくはなるが、頑張ってついてきてほしい。

小美玉地区道場
小美玉地区道場

コウセイは今大会、化けた。

大会前は少し稽古不足な感があった。

コウセイの不安要素はメンタルだ。

試合前によく不機嫌になる傾向があり、ちょっと我儘な一面が出る。

まあそこはまだ子供なので見て見ぬふりはしているが・・・・・・

試合前、表情を見ていてもあまりいい感じには正直見えなかった。

しかし試合が始まると水を得た魚のように動いた。(ちょっと大げさかな)

彼はもともと空間能力が長けていた。

相手の攻撃をもらわないようにする距離感や間合いの取り方が上手かった。

道場稽古であまりにもディフェンスが上手いので、攻撃はもらわないが試合ではポイント取れないから間合いを詰めなさいと言うことが多かったぐらいだ。

他の選手は自分の間合いが分からないため、前に出ろという指示がほとんどだが、コウセイの場合はそんな無理やり指示したことはない。

それぐらい今のレベルからみるとアドバイスの必要ないぐらいだからだ。

今回は4位に甘んじたが、優勝してもおかしくない試合内容だった。

準決勝、3位決定戦では接戦が続いたが、正直負けた感が感じなかった。(判定に不服という意味ではありませんよ)

あまりにもいつもと違うコウセイの頑張りに応援しながら少し涙がちょちょぎれた。

結果うんぬんより稽古以上の成長が出た今大会だった。

ようやった、よくあきらめなかった。

そして何よりも後半になっても盛り返そうな勢いだった。

今日ほど自分の道場生を誇らしく思ったことない。 

小美玉地区道場

総括としては突きがキチンと突けていない選手が大半だった。

まあレベル的に初心者クラスの大会なので仕方ないが。

突きは空手のそして組手の基本だ。

しっかり身につけてほしい。(俺も下手だが・・・・・・)

これからは各指導者たちの腕のみせどころだろう。

やはりしっかりとした基本から技術が生まれてくるのは確かだ。

小学生から中学生と上に上がるにつれて、だんだんフィジカルも強くなっていく。

しかし、ただ漠然とした稽古だけでは技術の向上などありえない。

これからの世界を見ると技術、フィジカル、そして自分のスタイルを生かした戦略。

これが大事になってくると思う。

こういう大会で経験を積んで次のステップに繋げてほしい。

 

そういえばチビちゃんたちにも光るものがあった。

数人いいな~と思う選手がいた。

先日の強化で来ていたので、さっそく手をつけた。

他道場でもいい選手を見ると、つい悪いクセで張り付いてしまう。

その道場の先生に怒られちゃうな( ´∀` )

いい選手を見るとよだれが出てしまう。

まあ身内なので勘弁してほしい。

 

本気で勝ちたい選手は小美玉にもいつでも出稽古来てほしい。

私は頑張っている者は大好きだ。

努力を無駄にしないでほしい。

血と汗と涙を自分の人生に繋げてほしい。

後輩たちよ、頑張れ!

遠慮はいらない、俺を見てくれよといつでも声をかけてほしい。

いつでも時間をもうけるぞ!

 

 

小美玉地区道場
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