2021.02.01

今日で極真空手を学んで、ちょうど27年目になります。

26年前の今日、極真会館桝田道場水戸本部に25歳の時入門しました。

入門する前は酒やタバコしか楽しみがなく、仕事は食べていくためには普通にしていましたが、なんか煮え切らない毎日を過ごしていました。

運動をすることは小学生の頃から野球をやっていたため好きでしたが、空手をここまでやるとは当時の自分は考えもつかなかったでしょう。

社会人になって草野球チームやサッカーチームなど仲間でやっていましたが、だんだんみな仕事やらプライベートが忙しくなると、集まりは当然のごとく悪くなっていきました。

それなりに人数が揃わないとできないスポーツなので、まーご想像の通り自然消滅していきました。

こんなことなら一人でできることのほうがいいかと思ってた矢先に、当時アルバイトしていた方に極真空手のビデオを見せていただき紹介されたのです。

私に空手など出来るのかと半信半疑で道場の玄関前まで来ると、気合いと叫び声が聞こえびっくりしてしまい、当時の私には阿鼻叫喚にしか聞こえず、帰ってしまいました(笑)

入門するまで半年ぐらい躊躇していたんではないでしょうか・・・・・・・

 

いざ入門すると中途半端に体が大きいほうだった私は青帯、黄色帯の中途半端に強い先輩に目をつけられ、組手でボコボコにされました。

まー殴りやすかったのでしょうねー

こいつらいつか絶対いてこましてやるーと思ってた矢先に分裂騒動が起きて、意地悪な先輩はそちらに移られてしまった。

そんな私も選手生活を重ね、少しは強くなってきたみたいな感があった頃、大会を目指す仲間がだんだん増えてきた。

全盛の頃の現役当時の私はまだ全盛を迎えてない後輩にしては脅威だったことでしょう。(みな順番に回ってくるから仕方ない、ライバルだし、本気だし)

そんな中で入門が1,2年ぐらいズレで塩田と菅井が入ってきた。

当時大会を一緒に目指していた仲間はメインで7人ぐらいはいたのではないだろうか。

私より体格も才能も溢れる選手はたくさんいた。

しかし当時のメンバーで今現在桝田道場に残ったのは塩田と菅井だけだ。(谷口は帰ってきたけど・・・・)

正直私を含め、この三人は不器用だ。

空手に関しては決して技術は普通だと思う。(俺と一緒にして二人には悪いが)

だからこそ道を極めようと今でも頑張ってこれたのかもしれない。

 

そんな三人も時が流れ、いい年齢になった。

家族を持ち仕事もそれなりの地位になり、この道場でも責任者だ。

でも責任者や有段者になったからといって、口だけの指導者になるのはやめようと常々三人で話している。 

自分たちも道場生と一緒に動いて汗を流し、寄り添える存在になろうと。

今でもみな合間をぬって自分なりに自主トレもしていることだろう。

この世界が私は好きだ。

さぼっていると組手や稽古に露骨に出る。

自分の甘さや傲慢さが、そして相手に対して何もできない。

己の肉体のみで地位や名誉など関係のない嘘偽りのない世界がここにある。

そんな世界に今だ魅了されている、バカだ。

上の写真は世界大会代表を決める最終選考のかかった大会だった。

なんと三人で一緒に代表になれたのは奇跡だというしかない。

世界大会は三人ともたいした結果ではなかったが、三人で世界大会を出られたというのは、私の選手生活で結果よりも忘れられない思い出となった。

 

私はたいした成績は残せなかったが、本当に充実した選手生活がおくれた。

とにかく燃えた。

【心を燃やせ】というセリフが現在流行っているアニメで言っているが、当時は本当に燃えていた。

中途半端にやめてしまった野球(小4リトルから高校1年の夏に退部)のせいもあったのだろう。

選手の頃は空手のことしか頭になかった。

34歳まで現役を続けた(37歳に一度復帰)が、この年でも熱くひとつのことに燃えられた自分が誇らしかった。

人生においてこの先こんな思いもうないんではないかと思う。

そんな現役に別れを告げた時は、ちょっと喪失感さえ残ってしまったほどだ。

二人も今やもうとっくに引退しているが、どうなのだろう。

自分の選手生活に充実できたのだろうか。

改めて聞いてはいないが、同じ思いではないかと思いたい。

 

こいつらがいたからこそ今の俺があると思っている。

別にプライベートでそこまで深い付き合いがあるわけでもない。

しかし道場では違う。

道場にくれば家族以上の信頼感と忖度なしの厳しい現実がある。

さぼれば殴られ、相手が弱けりゃぶっ飛ばす!

そんなリアルな現実が道場にはあった。

まさに【殴り愛】だ。 

2019年11月10日

昇段審査の連続組手、塩田30人、菅井20人の二人の最後の相手を私がつとめることに。

最後の一人に、ぜひ笹沼さんに相手してもらいたいという菅井に感極まる思いがこみ上げてきた。

塩田は苦しそうだったが、塩田の最後も私が自ら買って出た。

最後は愛のタコ殴りにしてやった(笑)

そして二人の昇段審査が無事終えてからの記念撮影。

二人ともさんざんみなに殴られまくったのに、なんともいえないさわやかな?表情ではないか。

やりきったという充実感なんだろう。

殴り愛(合い)で培った友情?今だ健在だ!

 

 

もう後何年できるだろうか分からんが。

これかもよろしく頼む。 

 

 

 

 

 

て思ってんの俺だけか・・・・・・・(笑)